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活動アーカイブ

平成27年度 公開ワークショップ開催報告

発言内容

2016/03/23

ワークショップでの発言内容を参加者別にまとめて要約したものです。発言内容の詳細については動画をご視聴ください。


衣川 充洋(きぬがわ・みつひろ)氏

衣川 充洋(きぬがわ・みつひろ)氏表具師、日本画家

1972年福知山市生まれ。九州産業大学卒。衣川松栄堂で絵画修復・表装に携わる傍ら、故・佐藤太清氏に師事し、日本画家として作品を発表。日本美術展覧会(日展)、日展日本画部春季展(日春展)への入選・受賞多数。

伝統を守る

福知山で文化財修復と表具師をしている。文化財修復は、最初ぼろぼろの状態からまず、写真を撮り、現在どうなっているかを調べて、できるだけ昔の糊や和紙を使って元の状態に戻す仕事。ただ、昔の材料がないときは、現在の一番良いもので代用して作っている。結局、私たちは先人たちの守ってきてくれた伝統と同じ作業をしている。現在は、新しい機械なども出ているので、それもうまく使用して現状維持、修復をしている。また、日本画家として岩絵の具と膠(にかわ)を使った絵を描いている。日本画の特有なところは、「余白」という日本の精神、「余白」という何も描かないところに思いを乗せるところで、自分の思いをこめて制作している。

発信が必要

皆さん「発信する」ということが上手。京都表具協同組合でも小さい屏風をつくる体験を企画し、少しでも広めようとしているが、なかなか広がらない。発信が本当に必要だと感じた。

熊本 一哉(くまもと・いちや)氏

熊本 一哉(くまもと・いちや)氏陶芸家、南丹市工芸家協会会長

1956年陶芸家・熊本喜一の長男として生まれる。南丹市在住。船井郡京丹波町に工房を構え、陶芸家として活動。透明感ある鮮やかなブルーの食器を特徴とする。日展等受賞・入選多数。京都工芸美術作家協会会員。

地元の人に工芸家協会を知ってもらう取組

南丹市工芸家協会を立ち上げたのは約3年半前で、国民文化祭・京都2011の南丹市での工芸展開催に向かって3年ほど取り組んだ中で、「せっかくつながりができたのに、これで終わらせるというのはない」と工芸家から声をあげた。最初は「世界に向けて発信しよう」ということで始めたが、地元の方に我々のやっている仕事やこういう人間がいるということを知ってもらわないで他所に発信してもだめだとわかってきた。最近では山で掘った土をひねって、ぐい飲みや皿をつくって野焼きで焼くイベントや、窯をつくって作った作品を焼くイベントなど、工芸家が集まっているからこそできる企画をやっている。様々なワークショップを通じて地元の方に我々の仕事を認識してもらいながら、学校とも様々なつながりを持って活動している。

ものを大切にする意識を育てる

小学校や幼稚園に教えに行って食器をつくる場合、「君がつくったんだから、君がずっと管理しなさいよ」と言う。普段使う食器に子供が気に入ったもの、お母さん方がいいと思ったものを買って、その管理も含めて自分でやらせてほしい。ものを大切にすることは、そこから自然と始まっていく。1回目は割れてもいい。また買って、それがどれだけ大変なことかお母さん方が一生懸命働いてやっと買えるということを教えればよい。その中でものを大事にすることやいろんなものを見る目が、子供たちの中に少しずつ浸透していく。子供の世代にしっかりと意識づけさせていくことが、これから20年30年後の将来の日本を支えていく若者世代の成長につながっていくと思う。

府内の取組を知らせる広報誌を

 府内でどういう取組があるか、どのような展覧会や舞台芸術があるかといったことを知ってもらえるように、行政として取り組んでほしい。

清水 睦(しみず・むつみ)氏

清水 睦(しみず・むつみ)氏特定非営利活動法人地球デザインスクール事務局長

宮津市のNPO法人「地球デザインスクール」事務局長。京都府立丹後海と星の見える丘公園を拠点に、地元の知恵に学びながら、自然との共生と持続可能なライフスタイルづくりに取り組む。

地球デザインスクールの環境教育プログラム

地球デザインスクールは環境教育に取り組んでいる。活動拠点の「京都府立丹後海と星の見える丘公園」は宮津市と伊根町の境、天橋立から北に約10kmの所にあり、動植物の観察や木を伐るプログラム、クラフト体験など森を素材にした活動を通して里山の再生に取り組んでいる。また、京都府の地域力再生プロジェクト「宮津・竹の学校」の取組では、周辺地域の竹を使って地域の暮らしを体験する企画も行っている。その際には、地域の人たちに先生として協力していただいている。子供たちに地域がもともと持っていた文化や知恵を伝えたいと思って活動している。

子供たちには実体験が必要

生きていることを実感できるような取組をしたい。今の子供たちは知識として知っていても、本質的に火は何なのか、刃物とは何なのか、人が生きているということは何なのかということをわかっていない。そんな上に文化が伝わっていくのかということがあり、実体験が必要だと思う。

地域固有の文化を大切にする

地域ごとにその場の持っている文化がある。宮津で感じることと京丹後で感じることでさえ違う。「オール京都」「オールジャパン」ということで全部一緒にするのではなく、その場所に来ないと感じられないものを感じ、見つけてほしいし、伝えたい。どこへ行っても同じコンビニがあって、同じものを買うのではなく、その土地にあるものを手に取り、口にし、身にまとう。それが大きな意味での文化だと思う。

立道 明美(たてみち・あけみ)氏

立道 明美(たてみち・あけみ)氏箏演奏家、沢井箏曲院師範

故・沢井忠夫・沢井一恵、芦垣美穂に師事。NHK邦楽オーディション合格。筝演奏家として邦楽の世界にとらわれない演奏活動を展開する傍ら、国内外で後進の育成に当たる。沢井箏曲院師範、箏アンサンブル斗為巾主宰。

いい聴衆、応援してくれる人を育てる取組

聴き手があってこそ音楽として成り立つので、子供たちを育てることといい聴衆をつくることの両方をしていかなければならない。そのためには毎年コンサートを続けていくことが大事で、続いてこそ文化になる。小中学校に出向いて出前授業をしている。全員に弾いてもらっている。弾けると皆が必ず「面白かった」と言う。面白いということはすごく大事。スクールコンサートをして子供に学校で発表してもらう。ワークショップをやって成果発表会を親子で楽しんでもらう。さらに、身体障害者福祉センターで講座を実施したりしている。そうやって箏(そう)を好きになっていただく方、応援していただく方、聴いていただく方をつくっていくのが私の仕事だと思っている。箏や絵、写真でも、やっていない人のほうが多いが、そういう人たちに本当にいいものや素敵なものを広げることが文化ではないか。

「オール京都」で京都府全体に目配りを

「オール京都」と言いながら京都市域外での取組は弱いので、今回の事業では対象が京都府全体で取り組むということを忘れないでほしい。

子供たちによる外国人向け日本文化体験プログラム

舞鶴港には年間何隻も豪華客船が入ってくるが、日本固有の着物や箏の音色が海外の方々に好かれていることを大変嬉しく思っている。できれば、外国人向けのワークショップをしたい。先日指導に行っている小学校に留学生が来ていたので、子供たちに箏を教えさせたところ大変良い交流ができた。子供たちが指導役となり、片言の英語を使って日本文化を教え、外国人に日本の文化を体験して習得していただくとよいのではないか。

ハタノ ワタル 氏

ハタノ ワタル 氏和紙職人

1971年兵庫県淡路島生まれ。綾部市在住。多摩美術大学絵画科油画専攻卒業後、1997年より黒谷に移住し、紙漉き技術を学ぶ。2004年に綾部ファインアートグラデーション(AFaG)を立ち上げ、和紙アーティストとしての活動を展開するほか、綾部市を拠点に自然と環境を考えるイベント等を企画・運営している。

地域の活性化に向けて

綾部の志賀郷で「コ宝ネット」という古民家と子どもたちを結びつける活動をしている。子どもを呼ばないとまちは元気にならないので、子どもがいる家庭に古民家に住んでもらって、地域を活性化しようというもの。昔の暮らしを学びたい、昔の農業をやってみたい、自給的な暮らしをしてみたいという若い人たちは多い。文化を残すという意味では、「わち山野草の森」で「森の展示室」というイベントを立ち上げ、自然の中での展覧会を企画している。

自活していけるシステムがキーワード

丹後には海もあり山もあり、すばらしい文化や生活の知恵が残っている。日本や世界中の若い人たちが自活していけるシステムがあることは、これからのキーワードになる。「丹後王国」という独立した仮想の国をつくって、そこで何ができるのか、何をもって暮らしていけるのかを考えてみてはどうか。アーティストの力や地元の知恵を使って、文化の力を用いて方向性を示すという意味でイベントを組み上げていけばいい。

面白い人と出会えるシステム「丹後王国立美術館」づくり

丹後王国という仮想の独立した国をつくって、「丹後王国立美術館」として、各地域で「面白い人の家」を千個ぐらいピックアップし、それをマップ化する。もう少しオープンに来訪者が丹後の面白い人と出会えるシステムをつくってはどうか。

宮北 裕美(みやきた・ひろみ)氏

宮北 裕美(みやきた・ひろみ)氏アーティスト

兵庫県伊丹市生まれ。京丹後市網野町在住。イリノイ大学芸術学部ダンス科卒業後、90年代後半よりコンテンポラリーのダンサー・振付家として関西を中心に活躍。2011年からサウンドアーティスト・鈴木昭男とともに各地でサイトスペシフィック・パフォーマンスを展開している。

国際的なサウンドアート・フェスティバル

2012年に丹後に移住し、網野町を拠点にパフォーマンス、インスタレーション等の表現活動を行っている。地元の方々のご協力とご支援をいただき、2014年から香港のアートNPO団体サウンドポケットとの共催で、「アートキャンプあみの」というプログラムに取り組んだ。香港や日本のアーティストを京丹後市網野町に招聘し、2週間のレジデンス滞在と成果発表のための展示やパフォーマンスを地元の古墳や神社、旅館やカフェなどを会場として実施した。
この催しを発展させ、パフォーマンスとワークショップ、アート展示、地域との交流という3つのプログラムで構成される国際的なサウンドアートのフェスティバル「アートキャンプ丹後」を開催し、多様性に満ちた地域社会の一端となり住みよいまちづくりへ寄与したい。

アートを通じて地域の資源や人を発見する

丹後にはオリジナリティあふれる素晴らしいものがたくさんある。アイデアを持っている人がたくさんいるが、頭の中で思っていることを実現するために1歩を踏み出させるためにどうするか、どうやって面白いアイデアを持っている人を発見するのかが課題。「アートキャンプ・プロジェクト」を実現させていくと、「何かやりたい」とか「こんなことを考えている」という人が集まってきた。アーティストとして美しいと思うものをつくり、それを見たいと思う人がどんどん巻き込まれてゆく中で地域の資源や人を発見できればいいと考えている。経済効果とは別の次元でまずは、こんな面白い場所があったとか、お金をかけなくてもこんなに面白いことができるという発見をもたらすことが取り組みの第一歩だと思っている。

京都府「文化の仕掛人」からの報告

坂本 悠一(さかもと・ゆういち)氏

坂本 悠一(さかもと・ゆういち)氏京都府丹後文化事業団 文化の仕掛け人(アートコーディネーター)

1986年奈良県生まれ。京都大学農学部在学中。大学の学園祭とは別に独自の祭り「北部祭典」を手がける。2015年7月より現職。

文化づくりには時間がかかる

丹後の魅力の一つである海で何かできたらいいと考え、京丹後市網野町の八丁浜シーサイドパークで「丹後うみの演劇音楽祭」という野外イベントを実施した。地元のストリートダンスのチームとよさこい祭り連のほか、京都市で活動している劇団とサンバグループに出演してもらった。八丁浜は京都市から和歌山や名古屋と同じぐらいの距離感があるので、まずは京都府の北部で何か面白いことをしているということを2年3年かけて知ってもらう。文化づくりには時間がかかる。2020年まで、1年2年と積み重ねていくうちに内容が充実して、知名度も上がっていく。

地元の劇団が生まれるチャンス

京都府北部で芝居を観る機会が少なく、地元の劇団もない。需要はあるので、何かきっかけがあれば劇団をやりたい人はきっといるだろうから、そこに1つチャンスが生まれると思う。

下野 文歌(しもの・ふみか)氏

下野 文歌(しもの・ふみか)氏舞鶴市文化事業団 文化の仕掛け人(アートコーディネーター)

1993年鹿児島県生まれ。京都造形芸術大学卒業。在学中に京都府「文化の仕掛人」に応募、2015年4月より現職。

見えないものを見えやすくするイベント「ART de EAT」

食に注目して「ART で EAT」という子供向けワークショップを企画した。地元の陶芸家や農家や魚屋などと連携して、器をつくってそれに舞鶴の食材を盛って楽しむイベントで、器ができるまでの工程や食材が手元に届くまでの過程を写真紙芝居で紹介したところ、知ることが楽しみにつながると好評であった。

暮らしの中の楽しみ、好きなものを増やす

文化の仕掛人として任期中の目標としていることは、関わった住民の方たちが暮らしの中の楽しみを1つ増やすことと、好きな舞鶴を1つ増やすことで、そのことが地域文化の継承や暮らしの豊かさにつながると考える。

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