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コラム
2018年7月17日

【アスリートから見た京都】乾 友紀子さん

【アスリートから見た京都】乾 友紀子さん

京都の文化のように人の心を動かしたい

京都で基礎の強化を図り ロンドンオリンピックへ

私がシンクロナイズドスイミングに興味を持ったのは、幼稚園の時のことです。小学校1年生から滋賀のシンクロクラブに通い始め、6年生の時に大阪の「井村シンクロクラブ」に移籍しました。

立命館大学への入学を機に、京都との関わりを持つようになりました。普段の練習拠点は大阪だったものの、苦手だった立ち泳ぎを練習するためにお世話になっていたのが、京都のスイミングクラブ「京都踏水会」です。最大の収穫は、ここで弱点を克服し、シンクロナイズドスイミングの基礎を強化した結果、表現力に磨きをかけることができたこと。音楽と自分たちの演技を一体化させるうえで、表現力は重要な要素の一つです。大学4回生の夏、シンクロナイズドスイミング チームデュエット日本代表としてロンドンオリンピックに出場できたのは、京都で練習に励んだ日々があったからこそだと感じています。

私にとって大学生活は、京都の人々の温かみと、脈々と受け継がれてきた歴史に包まれる日々でもありました。そしてそれが、アスリートだからこそ感じとることができた京都の文化力の魅力だと考えています。というのも、人の想いや歴史をつないでいくこと、そのうえで進化し続けていくことは、シンクロナイズドスイミングをはじめとする全てのスポーツにも通じる部分があるからです。だからこそスポーツや京都の文化には、勝ち負けに関わらず、国境を越えて人の心を動かす力があるのだとも思います。

京都は、人を惹きつける魅力が詰まった場所です。私がまだ知らない魅力も沢山あるのだろうと思います。私自身が東京2020オリンピック・パラリンピックを通じて京都をアピールするとしたら、京都でしか感じることのできない、この独特の空気感を伝えたいですね。国籍や価値観、文化が違っていても、きっとこの温かみはわかってもらえるはず。オリンピックを機に世界中の人に足を運んでいただき、ぜひ実際に見て、触れて、味わってほしいと思います。

東京オリンピックで 想いを遂げるために

初めて日本代表として出場した2012年のロンドンオリンピックでは、デュエット・チームとも5位入賞を果たしました。また2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、デュエット・チームとも銅メダルを獲得することができました。現在は東京2020オリンピック日本代表候補選手(ナショナルAチーム)の一人として、日々練習に励んでいるところです。目標は、前回の銅メダルを上回る結果を残すこと。これはチーム全体の目標でもあります。

私はシンクロナイズドスイミングを通して、希望のあるところには必ず試練があるということを学びました。特にこのことを強く感じたのは、大学時代、怪我をした時でした。これはきっと、どのスポーツにも通じること。そして京都の人々も、文化を継承するなかで同じようなことを感じてこられたのかもしれません。オリンピックで銀メダル以上を獲得するという大きな希望に向かって、どのような試練も乗り越えていきたいと思っています。

今、特に力を入れているのは、演技の幅を広げること。様々な挑戦をするなかで、身体の変化を実感できるようになってきました。これからもこの姿勢を貫き、東京2020オリンピック・パラリンピックでは、大変身した姿で勝負に挑みたいと思っています。

そしてもう一つ。オリンピックは、スポーツを通した人間育成と世界平和を目的とする祭典です。これまでオリンピックで演技をする時には、「戦争中の国の人々も見てくれているかもしれない」といったことも考えました。これからの京都が文化力で世界の人々の心を動かしていくように、私も演技を通して人々の心を動かせるよう、進化し続けていきたいです。

 

 

乾 友紀子

1990年、滋賀県近江八幡市生まれ。幼稚園・小学校・中学校・高校の15年間、ヴォーリズ学園(旧近江兄弟社学園)に在籍。2006年、ロシアで開催された世界ジュニア選手権大会において、ソロ・チーム・フリーコンビネーションで銅メダルを獲得。立命館大学在学中の2012年に、ロンドンオリンピック初出場。2016年のリオデジャネイロオリンピックには主将として参加し、悲願の銅メダルを獲得した。現在は東京2020オリンピック日本代表候補選手(ナショナルAチーム)として練習に励んでいる。
平成28年京都府スポーツ賞特別栄誉賞、平成29年京都市スポーツ最高栄誉賞受賞

 

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