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コラム
2018年7月17日

【アスリートから見た京都】荒賀 龍太郎さん

【アスリートから見た京都】荒賀 龍太郎さん

京都と世界をつなぐ 一助となることを願って

高みを目指すプロセスで見えてきた、京都の魅力

両親が亀岡市で空手の道場を経営しており、ごく自然に、道衣に袖を通す環境で育ちました。空手を始めたのは3歳の頃です。以来、生まれ育った京都を拠点とし、競技生活を送ってきました。

そんな私にとって京都は、遠征から戻って来た時にほっとできる、心落ち着く場所です。ただ近年は故郷としてだけではなく、世界的に高い知名度を誇る観光都市・京都としての魅力にも目を向けるようになりました。

そのきっかけとなったのは、海外の選手との交流です。海外の選手が私と練習をするために来日した際、練習の合間を縫って、京都の神社仏閣や料亭を一緒に巡りました。その時に選手たちが「素晴らしい街だ」と言ってくれたことを、今もはっきりと覚えています。京都は、空手という日本発祥の武道を習う選手をはじめ、日本に対して強い興味を抱いてくれている世界の人々に、日本文化の良さを伝えられる街なのだと感じました。

東京2020オリンピック・パラリンピックで空手が正式種目となることが決定し、私はこれまで以上に、海外の選手と一緒に練習することを重要視するようになりました。海外遠征をはじめ活発な交流を行っていますが、そのなかでも、世界における京都の存在感の大きさを実感させられます。というのも、ほとんどの選手が「KYOTO」を知ってくれているというだけではなく、「KYOTO」の話題を糸口に、交流を深めていくことができるからです。

空手は世界中で愛されていて、190を超える国・地域に連盟があります。競技や練習に関すること、空手に対する考え方など、海外の選手から学ぶことも少なくありません。京都が、さまざまな国の選手とコミュニケーションを図るきっかけを作ってくれている。それによって、私のアスリートとしての成長を後押ししてくれている。そんなふうに感じています。

結果を出すことが使命 そんな気概で臨んでいます

東京2020オリンピック・パラリンピックでの目標は、金メダルを獲得することです。結果を出すことによって、空手という競技をより多くの人に知ってもらいたいという思いがあります。空手には「組手」と「形」の2種目がありますが、私がやっている「組手」の見どころは、なんといってもそのスピードと駆け引き。突きや蹴りの瞬きできないほどの速さ、牽制し合うなかで生まれる緊張感が大きな魅力です。「こんなに素晴らしい競技があるのだということを広くアピールするためにも、自分が結果を出す!!」。そんな使命感にも似た思いを胸に、日々の練習に励んでいます。2018年に入ってからは、フランスでの長期合宿にも参加しました。海外選手とともに汗を流した2ヵ月間は、空手における課題の克服だけではなく、語学など空手以外の素養を磨くことにもつながったと思います。

私は2016年、オーストリアで開催された世界空手道選手権大会で、子どもの頃からの「世界大会で優勝する」という夢を実現することができました。そして2017年には、私が住む亀岡市とオーストリア空手連盟が、東京2020オリンピック・パラリンピックの事前キャンプに関わる協定を締結しています。協定は、事前キャンプに必要な施設などを市が提供することに加え、オーストリアの選手が交流イベントに可能な限り参加することも盛り込まれました。私が世界で結果を出したことが、このような国際交流が生まれるきっかけの一つになったのであれば、こんなにうれしいことはありません。

同様に、東京2020オリンピック・パラリンピックで結果を出すことは、京都と世界がつながるうえでの一助となるかもしれないという思いがあります。心身を成長させてくれた空手と、その過程を支えてくれた京都に貢献できる日を夢見て、自分を高めていきたいと思っています。

 

 

荒賀 龍太郎

1990年、京都市亀岡市生まれ。京都外大西高等学校在籍時、インターハイ・選抜・国体の高校全国8冠を獲得し、史上初となる3年間無敗を達成。京都産業大学1年生の時には、社会人も含めた日本最高位の大会である全日本空手道選手権大会において、史上最年少優勝の快挙を成し遂げた。世界選手権では2012年、2014年と決勝で涙をのんだものの、空手の東京2020オリンピック・パラリンピック正式種目採用が決まった2016年、悲願の世界一を獲得。現在は男子組手・84kg級の全日本強化選手として鍛錬を積んでいる。
平成28年京都府スポーツ賞特別栄誉賞、平成28年京都市スポーツ最高栄誉賞受賞

※写真提供/空手道マガジンJKFan

 

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