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コラム
2018年12月14日

【京都文化力向上宣言】有馬賴底

京都文化力向上宣言 田中恆清

京都文化力プロジェクトをより発展させていくために、京都文化力プロジェクト実行委員会の関係者から、これからの京都の文化力をさらに向上させるためのメッセージをいただきました。

仏教は人々にその教えを理解していただくために様々な方便を用います。方便とは真実の教えに帰入することによって初めて方便と言います。仏教から派生する文化もそうです。茶道、華道、香道、伽藍建築、庭園、襖絵、墨蹟、金工、精進懐石料理等、職人と僧侶は互いに切磋琢磨し今日に伝わるものが数多くあります。その伝える精神とも言うべき禅語に次の言葉があります。

『裂古破今』(古きを裂き今を破る)というのは、伝統の教えに墨守し、それに執着しているだけではいずれその命を失う。また伝統を無視し今に執着し新しさにとらわれてもいけない。要するに過去とか現在とかそういう時間が問題なのではなく、いかに本質を追及し続けてゆくか。まさに、過去も現在も知り尽くした上で、さらに一歩を進めることが肝要なのです。

私はかつて、相国寺六五〇年遠忌にあたり法堂解体大修理に携わりました。その折、法堂修理の足場を木と縄で組み上げることをあえて選択いたしました。これは昨今の寺社建築も時代の流れで、ステンレス足場が主流となりましたが実際は、足場を木と縄で組み上げることも伝統工法として保存されなくてはならないものなのです。低価格で素早く出来るステンレス足場に偏りがちな現代ですが伝統とはそうした流れに対し、いかに本質を追求し続けてゆくかなのです。

合掌

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