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  2. 「京都文化力プロジェクト第3回推進フォーラム」開催報告
 

京都文化力プロジェクトでは、多くの方々に京都文化に触れていただくとともに、府民市民の御意見等を広くお聞きし、また参加いただくことにより機運を醸成していく取組を京都の各地域で行っております。平成30年12月12日(水)に、当プロジェクトの取組や事業を幅広く周知、浸透させるための推進フォーラムを開催し、約1300名の参加者がありました。

また、このイベントは東京2020応援文化オリンピアード及びbeyond2020プログラムの認証を得て開催しました。

開催概要  当日プログラム

≪当日のアンケートより≫

〇鴈治郎さんのお話しは古い京都の町と文化を思いおこすことができるものでした。歌舞伎は時代とともに変わる点もあるとの事、今しかみれない歌舞伎を見過ごさないようにしたいと思いました。

〇ユーモアがありとても楽しく聞かせていただきました。特に雅楽はすばらしかったです。初めて観せて頂き感動いたしました。

〇京都の文化力をupするための企画は素晴らしかったと思う。京都の文化は日本文化全体を推進する原動力となっているのでどんどんこの様な企画を推進して全国に発信してほしい。

〇シンポジウムでは、自分よりかなり若い世代の方々が日本文化を伝える事に深い思いを持ち、柔軟に伝えて行こうとする姿に心強さをおぼえました。節目に着物もきてみたいと思いました。

 

お話し「歌舞伎発祥の地・京都」

中村 鴈治郎さん(歌舞伎俳優)

  聞き手 坂東亜矢子さん

  • 出雲の阿国が、京都の河原で始めたのが歌舞伎の始まりだと言われていますが、元々それは芝居ではなく、誰でも見られる大道芸で、それからいわゆる芝居の形式として歌舞伎になりました。娯楽として歌舞伎というものを求められたおかげで、今、伝統文化として残っていますので、文化というのは絶対娯楽がないとダメだと思います。
  • 昭和30年代から40年代に掛けて歌舞伎の公演にお客様が入らない時期がありましたが、京都の顔見世の12月の公演だけはずっと続いていました。その誇りある南座が、今、何もやってない月があることが、一番悲しいですね。実は、京都の方が大阪より劇場が結構ありますから、舞台の芸術を見る土台が京都にはあるはずです。大阪、京都で12ヶ月、とにかく歌舞伎をどこかでやっているようなことになれたら嬉しいです。
  • 文化庁が京都にくるのは大きいことなので、日本が誇る京都を、どんどんアピールするべきだと思います。25年の万博も京都をいい意味でアピールする良い時期だと思います。万博は大阪だけでなく関西でするものと皆さん意識していただきたいし、京都で何かできることを固めるために、文化庁のことでも土台を作っていい方向に向かえたらと思います。
 

雅楽演奏 舞楽「蘭陵王(らんりょうおう)」

 平安雅楽会 

日本の切手にもなった代表的な舞楽です。
容姿が非常に美しかった古代中国北斉の将軍蘭陵王長恭は、戦場に赴くときは、いかめしい仮面を付けて戦闘に臨み多くの武勲を立てたため、人々は喜び祝ってこの舞を舞ったと伝えられています。

雅な装束と、音楽で、情感たっぷりにご披露いただきました。

 

シンポジウム「挑戦し続ける伝統」

各パネリストを象徴するテーマで自己紹介の後、「ものづくり」、「異分野」、「世界」、「次世代」の4つのキーワードを使ってさらに掘り下げていただきました。

 

佐竹 美都子さん

株式会社西陣坐佐織 代表

テーマ:「かはひらこ」

 2004年アテネ・オリンピックのセーリング競技に日本代表として出場し、その後、家業の西陣織の帯の製造会社でものづくりの世界に入りました。
私の作っているブランド「かはひらこ」とは、大和言葉で蝶々を意味します。過酷な中で生き抜く蝶のように、この厳しい現代社会を生きる女性たちにとっての羽根になるような、着物、帯を作りたいという意味を込めています。
「ものづくり」
紋様とか意匠には、厄除けや子孫繁栄という意味があり、着物はその意味を身にまといます。そういった人々の祈りとか願いとか想いというものを、出来るだけ紋様として図案化していきたいと思っています。
「世界」
私は世界に行って日本のことを本当に知らないということに気付きました。2020年の東京オリンピックは、世界から来た人たちに、日本ってこういう国なんだ、こういう文化があるんだと気付いていただけるきっかけになると思っています。また、外国の方々だけでなく、まず日本の国内の方々に、人生の大切な節目に着るもの、また自分達の特別な時間を彩る一つのアイテムとして受け止めてもらい、もの作る現場と共に、きものが50年後、100年後も日本の民族衣装であることを願っています。

 

 

林 宋一郎さん

観世流能楽師

テーマ:「能あそび」

 能をいろいろな角度からひも解いていただき、それぞれに何か楽しみ方を見つけ出してもらえたらいいなという思いで始めました。そして無駄をそぎ落とした芸術である能には全く関係のない要素をひとつプラスして、新たな魅力が発見できればと思い、この能あそびを英語にしたNOU-PLAYという活動もしています。
「異分野」
そもそも能楽自体が、当時の外国の言葉、音楽、日本に流行っていたものを、全部織り交ぜて作った異分野です。だから異分野交流はずっと昔から繋がっていると言えます。大事なのは、視覚や聴覚に余裕を与えることで、役者の心をお客様の心の隙間の奥底まで届け伝えることです。これが異分野の方と一緒にやっていても、とても意味のあることと思って挑戦をしていこうと考えています。
「次世代」
子供向けの能楽お稽古では、左の足から歩みだそうが、逆の手を挙げようが、そんなことではなくて、親やお友達が元気でありますように、っていうのがこの曲のテーマだよ。それを心にちゃんと込めて一生懸命やりなさいね、としか僕は教えません。
結局その心の部分は、何百年も前からたぶん変わっていないと思います。ただ、その時代に合ったエッセンスを少しずつ取り込んで、その時代に合った価値観に合わせてお届けできたらいいのではないかなと思います。

 

 

矢島 里佳さん

株式会社和える 代表

テーマ:「和える」

 日本の伝統を次世代につなぎたいという想いで誕生しました。社名「和える」は、ほうれん草のごま和えなどの「和え物」から来ています。混ぜて別のものにするのではなく、和えることで互いの良さを引き出し合うという意味です。日本の伝統や先人の智慧と今を生きる私たちの感性を和えることで、それぞれの本質を活かしながらより良いものを生み出し、幼少期から伝統に出逢える機会を届けたいという想いから始まりました。
「ものづくり」
ものづくりは、それ自体が目的ではなく手段の一つだと考えています。全国各地の職人と赤ちゃんから使える日用品を手作りしていますが、ものを通して日本の伝統を伝えることを大切にしています。
各地域の文化や自然に育まれた伝統産業品を届けることは、伝統と共に暮らす豊かさや先人の智慧を伝えるジャーナリズムの一つなのです。
「次世代」
日々の暮らしの中で、一人ひとりが日本の伝統を楽しんでいる背中を見せることが、まさに日本の魅力を次世代に伝える方法だと思っています。両手でお茶碗を持ったり、漆塗りのお箸で食べたり、些細なことでも文化を育む日本人として、次世代に伝えられることがたくさんあるのではないでしょうか。
私も日々の暮らしで自ら実践しています。みなさまも一緒に日本を伝える担い手になっていただけたら嬉しいです。

 

 

山本 太郎さん

ニッポン画家

テーマ:「ニッポン画」

  古いものと新しいもの日本の伝統的な日本を組合わせて作品を作っているのがニッポン画です。日本の伝統的な日本画の画材を使いながら現代を表現するというような作品を私は描いておりまして、最近はマリオや色んなキャラクターとコラボレーションするようなことも増えている。最近はそれにプラスして、地域の伝統とか文化に対して凄く興味がでるようになってきております。
「異分野」
時代とか洋の東西の様式を超えて色んな異分野が混ざり合っているという生活を自分たちがしているので、私自身は自分の絵が変わってるとは思わずに、実際の日本人の生活の方が、より変わってる風に思えるのですが、でもそれが悪いわけではないと思います。そういう風にずっと、色んなものを混ぜこぜにしながら、歴代の日本人は生きてきたんじゃないかなと思うのです。日本人は異分野をうまく自分たちの生活に取り入れていくのがうまいのかなと感じています。
「世界」
自分の感性とプラス知識と対話みたいな楽しみ方をすると、もっと美術が楽しめるのかなと思います。美術館に行って、作品のことを不思議に思えば後で調べればいいですし、その美術館の人に聞いてもいいのです。何をしてもいい、そういう楽しみ方は、海外ならではっていうので、面白いなと思いました。

 

 

山極壽一さん

  京都大学総長 (京都文化力プロジェクト実行委員会理事・総合監修者)

  • やはり日本の伝統芸能というのは自分だけではなくて、それを見る側の見方、考え方というのを非常に丹念に取り入れていかれた歴史があると思います。そういう意味で言えば、京都というのは大変批評力の高い方々が多くて、伝統芸能、色んなものづくりというのは厳しい目で見て育てられた歴史があると思います。     
  • パネリストの4人の方々は、新しいことを目指すと同時に、その伝統文化の中に深く手や足を差し入れて、それを学びながら、他の人々の目というものを意識しながら、世界を意識しつつ、新しいことを心がけていらっしゃる方々だと思います。若い人に負けないようにと、これから少し新しいことをやろうという気が起こった方々も多いんじゃないかと思います。
  • 京都文化力プロジェクトは、これから若い世代を中心にしながら新しい未来、そして世界へと発信していこう、創造していこうという気持ちでこれから歩んでいこうと思っております。これには是非皆さんのご助言と、そして厳しい批評の目と声が必要ですので、是非これからも温かく、そして厳しく見守り続けていただきたいと思います。

 

関連企画

明治150年記念写真展

明治から大正、昭和を経て今日に至る京都のまちの移り変わり、人々の様子、暮らしの情景などを辿る写真を展示。

 

プレゼント企画展

終演後にアンケートをご記入いただいた方の中から抽選でプレゼントをお渡ししました。

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